曲紹介(kou)

#0034 阿部芙蓉美「群青」

人ゴミ
ひとり遊ぶ
タマシイ型 押し当て跡をつける
身体の外側 剥がし
どこか遠くへ行けるでしょう

憎しみ
愛しさ
違いはない
この胸でつぶれて溢れたものだから
流れていくのよ きれいなふりをして
流れていくのか 私は

群青に
染まる空がある たったひとり歩くよ
君なしで
行き場がないから 行ける気がした
身体さえもういらなくなる

離さないで
深い色の中
力任せ つかんで
離さないで
歩道橋の上
地上を離れ

君がいない空
閉ざしたい

誰もが
眠りさまよう
雨上がり その向こう側
囁くように甘く
痛みが腕を引いてくれる

良くも
悪くもない夢から
はぐれて現れた
お前は私のかけら
溺れているのよ見えないふりをして
溺れていくのか 私は

群青に
悲しむことはないよ
ただこの手につかめるすべては
消えてしまうだけ 空気をつかんで
痛みさえもう感じなくなる

そう気づいた
こころは千切れる
やわらかにもつれて千切れる
どこへも行かないよ
どこかにいるよ

君の熱だけ 感じたい

群青に
染まり ひとつになる
もっと早くこの世を蝕んで
見えなくなればいい
夜になれば
鼓動さえ もう愛しくなる

離さないで
深い色の中
力任せ つかんで
離さないで
どこへも行けないよ
もう歩けないよ

君がいない空
明けていく

この曲を世界で一番聴いてる自信がある。
エンドレスリピート可。
聴き心地良すぎ。

歌、演奏、編曲、すべてにおいて文句の付けどころナシ。
中でも詞は最高だと思う。
フレーズひとつひとつが素晴らしい。
こういう数字で計れないものをただ素晴らしいと言っても、
イマイチ伝わらないと思う。

例えば「辛い」ってことを、「辛い」という言葉を使わず、
「辛い」という言葉を使う以上に「辛い」と感じさせる。
良い詞ってのはそういう事だと思う。

ただそれを感じる為には、
聴き手が一歩踏み込む必要がある。
つまり、じっくり聴く。
BGMとしてではなく、集中して聴く必要がある。
聴き流していては、あまり入ってこない。
抽象的だから。
同じ抽象的でも、スピッツっていう例外はある。
彼らは入ってきちゃう。
あれはもう現人神やね。脱線。

ハッキリ言って手間でしょう。
特にここ最近では。
歌詞を噛みしめてるヤツなんて、俺も今まで一人しか会ったことないし。

ひとつ言えるのは、
ちゃんと向き合って何か感じ取れたら、
その曲はきっと一生寄り添ってくれる大事なものになる。
意味がハッキリしてない分、
自分の感情次第で、聴くたびに違う何かが感じられるから。

話題性、ファッション、歌が上手いだけの音楽では、
決して得られないカタルシスがある。

この曲は間違いなく、一生何かを与え続けてくれる曲です。
あと非常にヘッドフォン映えする歌声なんで、
聴く方はぜひヘッドフォンで。

ABOUT ME
kou
1986年生まれ。 飲食店勤務。 プラプラ生きてます。 スマブラSP始めました。